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アルコール依存症の家族を持つことって?

アルコール依存症が家族に及ぼす影響

クローズアップ現代を見ていたら突然フラッシュバック

ぐったりして帰って、テレビを見ていたら、この番組が始まったので、どれどれ、これは見なくてはと思って見始めたら、…結局大号泣し始めるはめに。アルコール依存症の怖さが淡々と語られていただけなのに、出演していた依存症患者がシアノマイド(禁酒剤)を震えた手で飲むところなんかが、私のどこかを激しく刺激して、小さい時のもろもろが迫ってくるようだった。ああ、びっくりした。もう、関係ないことだって思っていたのに。しかしあれほど突発的なフラッシュバックというやつは初めて経験した気がする。完全にうろたえた。涙がとまらないのである。

 依存症者に巻き込まれた一個人として

アルコール依存症というのは、普通のテレビ番組でいきなり号泣してしまうような、こういうへんてこりんでアンバランス人間を生み出してしまう怖い病気だ。病気と本人はわけて考えろとか言うけど、完全に巻き込まれた人間としては、本人と病気は全く切り離すことができず、どちらもものすごく憎く怖い。私はただの人間なので他人のことを許すも許さないも放棄しているが、あの幼少期をもう一度体験することはごめんである。今もしそういう人が彼氏になってしまったら、どんなに人間性が良い人格者であっても、病院に叩き込んで、別れる。私には手に負えない。

恋愛とか家庭とか子供とか、人が普通にやっている営みに恐怖感がある

そんな家庭で育った人は、依存症者と付き合ったり不毛な恋愛を重ねてしまうことが多々あるらしい。私もその一人だ。家にいつ暴れだすかわからないモンスターがいると、とにかくイレギュラーなことが毎日毎日起こるので、イレギュラーでアクシデントがない平凡で安定した毎日に慣れない。自分で問題を起こしては慣れた状況を作り出してしまう。

自分の家が恥ずかしい家であることを仲間にも言えず、先生にも言えなかった。自分が昨日家でどんな目を受けていても、学校では笑って、そのことを誰にも言わずにいた。ずっと嘘をついているような気持ちだった。家で受ける恐怖は自分の感覚を麻痺させて、いろんな感情を感じにくくした。そして、いつ暴れるかわからない男親のちょっとした動きや物音、気配を悟る過敏さを身に付けた。目の色が変わり、その辺の超チキンな人間が酒モンスターに変身するところは、今思い出してもぞっとする。

で、そんな偏った人間が形作られ、恋愛も人間関係もどうもうまくできなくて悩み、すごい孤独感に襲われる日々が続いた。身体にもずっと症状が出ていた。むかつき吐き気、便秘。人一倍体が丈夫でハートもその分強かったのか、ぎりぎり鬱にはならなかった。もっといろんな症状が出ていれば、しんどさをアピール出来るのに、のんきな身体である。

そして20代も後半になってついに、自分のスタートラインが人よりも後ろにあったことに気づく。自分を自分で育てなおす、という努力を始めることになる。恋愛をすれば依存しそうになり、家庭を持つことに夢が持てず、自分が子供を産んだら同じことをしてしまうのではないかと恐怖を抱く。人生のすべてに対して、自信が持てない。自己肯定感が持てない。ずっと死にたかったし、死ぬっていうか、消えたかった。

おやからもらったものは、自分だけのものである

確かに、親や家庭のせいで私のスタートラインは一般的に人よりも後ろの方にあった。でも、私も30歳である。過去のことは過去のこととして丸ごと背負って、自分の進む道を決める責任がある。恨むとか恨まないとかそんな話ではなく、良くも悪くも私の親からもらった特徴として、いろんな弊害に付き合っていかねばならない。感じにくくなった感情をひとつずつ感じて、音や気配への過敏さを制御して、自分に安心安全を教える。親からもらったものは私だけのもので、誰にも背負えず誰も手を貸すことができない。どんな人だってそうだろう。その人が持っているその人だけの荷物がある。覚悟して背負う、それでいい。だから、最近はこんなにいろいろ欠けまくりで足りないところだらけだけど、だれかに愛されてもいいと思っている。愛してくれる仲間や兄には本当に感謝しているし、好きだと言ってくれるJ 氏のこともありがたく思っている。

いましんどい最中にいる人に

痛いもんは痛い。それでいいんだと思う。早く気付こう。痛いんだから、助けを求めてください。医者でもいい、カウンセラーでもいい、自助グループでもいい。なんならここでもいい。助けられないけれど、話を聞く。話を好意的に聞いてくれるだけでかなり安心するものです。特に、自助グループに参加するのはおススメ。ハイヤーパワーとかちょっとこれも胡散臭いけど、自分以外にもつらい思いをした人がいるってことがこんなに力になるって思わなかった。たいがいの自助グループはまじめ優しいはず。それもできなければ、本を読んでください。おススメは以下。これまた胡散臭いけど、効き目はある。

 

アダルト・チルドレン 癒しのワークブック―本当の自分を取りもどす16の方法

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 辛いのわかるから、負けるな、とか言わないけど、ぜひ生きてください。