知らない人と被害者感を共有した

今日は雨だけど、いつぞやのドタキャン事件のリベンジのデートに向かっている。彼のリクエストで、ショートパンツにニーハイを合わせているのだが、めちゃくちゃ恥ずかしい(彼はOTAKU)。日本の法律の中にはニーハイの年齢規制があったはずなので、いつ捕まるかとヒヤヒヤものである。

今そのデートに向かう電車の中で運良くすわることができた。目の前に宝塚出身?と見られるマダムが二人で立っている。最近マダム達と縁がある私。二人とも背筋シャッキリで、電車の中でも異彩を放っている。かっこいいマダム〜と感心していたら、

ぴしゃ

私の絶対領域に水滴がかかった。なにごと?!と思って顔を挙げたら、左に立っているマダムが相棒とゼスチャー満載で表情豊かに話をしている、その手に折り畳み傘。だよね?と言って相棒を指差すその手に折り畳み傘。あそこのさ!と言って何処か空を指し示すその手の動きにも折り畳み傘。背筋もシャッキリしている分、動きもとことんシャッキリしているので、折り畳み傘から水滴がビシュ!ビシユ!と飛ぶのである。
私は一瞬腹を立てそうになったが、今日は雨だし、水は乾くし、まあいいかと思った。あんまりにもひどかったら声をかければいいやと思って黙っていた。しかし、折り畳み傘マダムの被害者は私だけではなかった。私の左隣に座っている二人にも水滴がブシャブシャかかっている。仲間がいると思うとなんだか楽しくなってしまい、笑ってしまった。
私は仲間とその被害者感を共有しようと、左隣の品の良いマダムを見てみたら、ちょうどそのマダムと目があって、お互いその水滴に困ったね、という顔をして見つめあい、笑いあった。

なんだか良い気持ちで雨の秋葉原で彼と合流した。

おしまい