看病アピールは必要か?

正月が明けてそうそう、彼がインフルにかかった。やや、私も来るかな、と思ったけど、どうも私の体は頑丈すぎて、風邪のかの字も今のところない。やっぱり、ウイルス感染ってのは抵抗力が大きく効くのだなあ、気の張り具合とか。彼は10月からずっと研修で気持ちが張っていたのが、長い休みで、地元からお母さんが来て、ずいぶんゆるんだんだろう。同じ部署の新入社員も彼以外に2人も同時にインフルにかかったらしい。

で、インフルの連絡を受けて、これは絶対看病に行かなきゃでしょう。と私は思った。一応彼女として。で、行こうと思ったけれど、全然彼は望んでなさそうだった。実際平日に彼の家に行くのは結構きついことだし、それで私がインフルにかかっちゃったら元も子もない。彼もそれだけは避けたいようで、何度も、君にうつしてないか心配とか、熱出てないか、具合悪くないか聞かれた。インフルの病人に心配されまくる頑丈な女、私。なんかおかしい。彼は、自分のことは自分でできるし、具合悪い時に誰かほかの人がいることのほうが負担になるのだろう。私は看病に行かなかった。

なんとなく彼から一報があったとき、私はひそかに喜ぶ気持ちがあった。やった、彼に彼女らしいことができる!たぶんそんな気持ちだったんだろうと思う。女子っぽいなあ…。

誰かのためにこまごまと世話を焼くことが女性のやりがちな愛情表現なのだけど、実は男の人はそこはあんまり求めてないというか、お母さんを思い出しちゃうとか、当たり前すぎてなんとも思わないってのは定説で、彼もまたそういうところがありそうなので、私は「押しかけて看病する」という選択肢に×を付けた。同じしてあげるなら、彼のほしいものをあげたい。彼の趣味を責めたり取り上げない、とか、コントロールしない、とか、会うたびに楽しいとか、私自身の気持ちを伝えるとか、彼がほしいのはそういうものだ。看病は派手なアピールだけれど、本当は、それよりも大切なことがある。

彼は正月期間中自分の時間がほとんどなかったから、インフルの強制休みをいいことに、寝てはゲームしてだいぶ満喫しているらしい。まあ、それならよかった。しかし、(新入)社員が一度に3人も年明けにインフルにかかるって…。会社としては結構損害だよね

おしまい