誰かを集中させるための仕事

さすがに手いっぱいになってきた。手いっぱいになっているとき、誰かに話して、仕事を振って手放してしまえばいいんだけど、今日はそれに対してすごく抵抗があった。朝、どう考えても終わらない仕事を前に、私の心にあったのは

手放したら、自分の価値がなくなるんじゃないか、評価が下がるんじゃないか、これを死ぬ気でやり遂げて、周りから尊敬されたい!

という気持ちだった。

 

7度目の繁忙期なので、これをほったらかすと大変なことになりそうだ、ということはわかる。考えるべきは、プロジェクトが滞りなく進み、客が喜ぶことだった。そして、自分自身の精神的なダメージをなるべく少なく、それをやり遂げること。それを大きな目標にして、それができたことを喜べるようになれば、自分自身の価値のこととか小さなことを気にしなくてもいいなーと思った。

私は自分のことを全然信頼していない。特に、仕事に関しては、自分のやることには絶対に抜けや漏れが生じると確信している。一人では何もできない、と思う。だから、アルバイトさんや先輩後輩の手を借りて、できるだけみんなが満足できて、かつ精神的ダメージの少ない方法でやる方法を考えている。

その信念のもと、後輩やアルバイトさんに仕事を振るのだが、どのくらいが個人の適正量なのか、チャレンジできる力量があるのか、それを見極めるのは難しい。いつも悩む。

本人が納得してやりたいと思っているか?

気を付けていることの一つは、なるべく本人がやってみたいと自分で決めたことをやってもらうこと。今日も、やべー!と思った時点で後輩2人を召喚して、私の抱えている仕事リストを見せて、これを振りたい、やってみない?と話をした。一つ一つの仕事がプロジェクト全体のどこにあって、どんな風な成果に結びつくのかを説明する。

ここで、意欲的で自信のある後輩Bさんは、これとこれとこれは私できると思います。と言ってくれる。新入社員Cさんは言葉が出ない。仕事の大きさが想像できない彼にとっては、当然の反応だろう。私は一つずつ、それぞれの仕事の大きさを社員の工数とアルバイトさんの工数で説明した。

チャレンジであってほしい

どれか一つはチャレンジしてみてほしい。私は彼らにそういった。Bはほっとけば今言ってくれた仕事はできる。できる仕事は、ほかの人に教えて次にいこう。だから、BさんもCさんも一つはチャレンジをしてみませんか。私は、Bさんにちょっと難しめでやったことのない仕事を打診してみた。Cさんは、自分からこれをやってみます、と言ってくれた。半ば無理やり感はあったかなあ、と反省もしているけど、とりあえず、本人たちは納得した…と思っている。頼んだ後は細かく声をかけて、進みが悪いようであれば、また振り直しをする。リソースを調整する、というフォローに入ればいい。

人を集中させるための仕事って、あるな

ちょこまかした仕事を上から順にやっていると、すぐに一日が終わる。例えば、アルバイトさんの就業関係の書類、外注さんへの契約書類、データを使いやすくまとめる、会議、打ち合わせ…などなど。残業をたっぷりしても、まとまった時間が必要な集中してやるべき仕事に取り掛かれない。集中する時間さえあればできるのに。いつもそう思う。

集中してやる仕事は実は自分でやるべきことではないのだろう。その集中の時間を誰かに作るための仕事ってあるな、と思う。私の仕事はプロジェクトが円滑に進むこと、チームみんなで、「がんばった!つらかったけど、いいものできた!」って言えることかな、と最近思う。

頭が悪くて、自分では何一つ満足に仕事できないけど、いい仕事は仕上がる、その歯車くらいにはなれる、と思っている。なんだか評価されにくい働き方かもしれないけど…。

おしまい