唐揚げ2キロ

結局日曜の花見は天気悪くて家飲みになった。朝から、米4合分巻きずしをせっせと巻き、唐揚げを2キロジュージュー揚げ、用意して、仲間と飲んだ。巻きずしは初めて作ったが、なかなか簡単にできる上に、見た目がいいし、ちょいちょいつまめるし、手が込んでるように見えるから、こりゃいいぞ、と思った。唐揚げ2キロはやりすぎで、昨日は一日唐揚げばっかり食べた。おいしいけどちょっと飽きた。

唐揚げ2キロといえば、羽海野チカさんの「3月のライオン」であかりおねいちゃんが、妹ひなたの高校合格のお祝いに作ってた。よしながふみさんの「フラワーオブライフ」では1キロだっけ?いや、2キロ?あれは油淋鶏にして食べたんだったな。ああいう風に唐揚げを山盛り作るっていうのはなかなか圧巻の出来上がりになる。素晴らしい。けど、30近くの大人が集まって食べるには多すぎた。唐揚げは飲み物ではない。

 

今回の花見はえらく楽ちんした気持であった。あまりいろいろと気を使わず、ただただ料理を作って出して、食べて、話して、見送り、その後片づけをして、と淡々としていた。単純に楽しかったし、何にもほかのことは考えなかった。

ほんの4年前はみんな食べ物足りてるかしら、楽しんでもらえるかしら、酔っぱらった人どうしよう、楽しいけど、私ばっかり楽しいんじゃないか、とかいろいろ考えすぎて、花見が終わった後浴槽につかりながら、泣けて泣けて仕方なかった。疲れると泣ける、特に精神的に疲れると泣ける。気もいっぱい使うけれど、人にも気を使うことを求めてて、それがうまくいくかいかないかを過剰に気にしていた。つらい生き方だった。

自分が唐揚げ2キロ揚げたくて揚げて、唐揚げ山盛りにして喜び、巻きずしを作れるようになって喜び、人が来るだけで喜び、一緒に食べて喜び、飲んで喜び、何事もなく終わって喜び、笑顔で見送り、淡々とかたづける。何にも求めず、自分は料理を作った時点で大満足。エネルギーが自分の中だけでぐるぐると消費される。もしかして、ほかの人はこういう風に生きていたのか、楽すぎる!と改めて思った。

おしまい