読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

私と君の将来の話

しばらく記事を書かないでいたら、なんとなく書きづらくなってしまった。10日もすれば文章の書き方を忘れるらしい。今日は私の恋愛の話をする、長くて、何も起きない話なのでおひまなときに。

先日、仕事ついでに実家に帰り、実家で中学時代の仲間と飲んだ。一人は昨年結婚し、後二人は長年付き合っている彼氏がいる。当然結婚の話になった。大学のころの仲間は、かなり結婚した。しかし中学、高校の仲間はあまり結婚してない。

何となく、結婚の話をしていたら、結婚したい気持ちが高まったので、私はこちらに帰って来てから、私の彼に初めて私の夢について話をしてみた。自分自身の家族を持つこと、子供を持つことが私のかなえたいことだ、君は将来をどう考えてる?私と同じ方向を向いてる?そうじゃなかったらそろそろ私は他の道を考えないと。と。

 

彼は、ハトが豆鉄砲くらったような顔をして、私を見た。

 

何にも考えてなかったらしい。私は20代の若者ではない、のんべんだらりと流されている場合ではないんである。

彼は何を思ったか、結婚の話をすっ飛ばして、子供の話をし始めた。子供のことなんて考えたこともなかった、すぐには無理だよ、そう、そもそも、育てられるかわかんないんだから、段階を踏まないと。まずは犬を飼って、それで育てられたら、子供でしょう。だって、犬は歩きまわるだけだけど、子供は何でも触るし食べるんだよ?それに、子供が産まれたら、もうもはや君は君じゃなくなって、全部子供のために生きることになるんだよ。とにかく、すぐには無理、10年以内くらいでしか考えられないよ。でも、君は若いし、あせらなくてもいいよ。いつかは子供がほしいし、良い父親になりたいと思ってる。それは僕の仕事が成功してからの話だ。

彼は一生懸命話し続けた。いや、全然若くない、どんどんリミットは迫っているんだ、と話しても、私の焦りはあまり伝わっていないようだった。いや、焦りだけが伝わったのかもしれない。私は、そこで話を切った。私は私の考えを伝えたかっただけだから、聞いてくれてありがとう、と。

想像はしていたが、まあ、その年くらいの男性なら、そうなんだろうと思うが、私は彼の全く考えてませんでした―という態度に傷ついていた。私は今年32になる。アメリカ人だろうがなんだろうが、そういうことを考えてもいい年というのはあまり変わらないだろう。そういう相手と付き合っていて、こんな話でハトが豆鉄砲くらわないでほしい。とも、自分勝手ながら思った。正直なところ、伝えたは良いものの、私は次の一手を持っていなかった。結局、結婚とか、この先私と居たいかというのは聞けずじまい、いや、聞くのが怖くなって、私はせっかく自分から勇気を出して振った話から逃げ出したのだった。

次の日、気分は最悪だった。朝から涙が止まらなかったが、出張の予定だったので、何とか出かけた。新幹線の中でもいっぱい泣いた。一日仕事をして、何とか家に戻ると、何にも食べられなくて、東京駅で買ったマンガの新刊を読み始めた。また涙が出た。私は泣きながら、子供のように何度も怖い怖いと言っていた。人生の何もかもが怖く、結婚できない自分や、恋人とダメになるかもしれないことがとにかく怖かった。そして、どんどん一人ぼっちになるような感覚で、とても寂しかった。私がダメだから、うまくいかないんだ、頑張りが足らないんだと、何度も中の人に責められた。

今まで、仲間の結婚までの道のりを見ていると、会ってから結婚まであれよあれよと行く例が多く、そういう縁がある人とは、するすると行くのだろう、と思っている。するするとは行かねえなあ、と自覚はあったのだが、こうやって事実として見せつけられると、やはりかなり堪えた。

さて、と言って、彼とすぐ別れる決断ができるほど、私の意思は強靭でもなく、しかし、彼のいう成功とやらを何年も何の保証もなく待ち続けることもできない。それだけは確かだった。ただ、私自身、来週から全く畑違いの仕事を始めることになるので、結婚はともかく、子供はこれから3年は産めないとは思っている。

その話をして、自分自身かなりのダメージをくらったのは確かだったが、収穫もあった。自分の欲しいもの、できること出来ないことがはっきりした。私は自分の人生に真剣で、私と彼自身の人生にしっかり向き合えない人とは一緒にはいられない。自分の好きな女の欲しいものをないがしろにする男はいらない。覚悟が決められない男も、責任を後回しにする男もいらない。そして、ちょっと方向性がずれていた感はあるが、彼は私の話を聞き、逃げたりはぐらかしたりはしなかった。認識の違いも分かった。加えて、君と一生一緒にいたいと思ってるよ、などという安易な嘘もつかなかった。見込みはあると思う(と乙女の私が思っている)。

その後彼からは、定期メールが届き、週末の予定を入れようとしてきた。とくに用事はなかったけど、私は自分の気持ちの整理をしようと、会わないことにした。

私が足らないから、とか、頑張りが足らないから、とか、そんなのではないのだと思う。いや当然、足らないところだらけだけど、そんなにダメな人間でもないはずだ。そもそも、付き合い始めたときは彼は大学生だったわけで、するするいかないのは最初からわかっていた。足らないとすれば、私がどうもまだ気を遣い続けているということ、言いたいことが全部言えてないこと、自分が完全に自然にはふるまえていないこと。その辺なんだろうな、と思った。どうせ別れるなら、この半年、言いたいことは全部言ってやろう、自分の考えてることは、何でも伝えてみようと思った。せっかく出会って、2年もかかわってきたのだから、もしこれでダメだったとしても、次の勉強にはなるだろうし。今はそう思っている。

まとまらないけどすっきりした。

おしまい