しょうがないことと幸せについて

まだバングラディシュ滞在中。もう2週間経った。折り返しを過ぎ、ちゃんと仕事が終わるのかヒヤヒヤし始めている。

さて、タマンナという女性と会った。日本の国土の4割ほどの場所に、日本を超える人口を持つバングラデシュ。彼女は大学を卒業し、一般の企業に就職したのち、JICAのプロジェクトに秘書として雇われた。聡明かつはっきりとものを言う女性である。英語のおぼつかない私は、彼女にとても助けられている。
彼女には8歳になるかわいい娘さんとかっこいい旦那さんがいる。タマンナに馴れ初めを聞いたら、旦那さんが彼女ひ一目惚れをして、彼女の家族に結婚を申し込み、彼女の両親や親戚総出で結婚相手の身元をを調べ、大丈夫となったところで結婚したらしい。話だけを聞いていると、なんだか無理矢理なのかと思ったが、彼女は旦那さんの顔が気に入っているらしい。私には顔が重要だったのよ、決め手はそれなのよね。と言った。交際0日で結婚を顔と条件で決める。彼女のパターンが一般的らしいが、聞くと、今は自由恋愛も少しだがあるらしい。

その話を聞きながら、どうしようもないものを受け入れることについて考えていた。日本には"しょうがない"という言葉がある。これは英語に訳すとit couldn't be helpedだが、多用される言葉ではないらしく、日本のマンガに親しむ欧米人たちは、なんかおかしな英語だな?と思うらしい。しょうがないは諦めの言葉だ。日本人がしょうがないと諦めるのは、諦めざるを得ないことが多かったからじゃないか。自然災害をはじめとした、困難。少し前までは結婚にしろ、仕事にしろ、しょうがないと諦め受け入れる、その上で笑って生きてきたのだろう。
バングラデシュはしょうがない事だらけだ。1日に5回アザーンが鳴り響き、仕事中だろうが会議中だろうが、お祈りに行く(人によるけど)。交通渋滞は慢性的、歩いて15分の距離を車で30分かかる。信号もほとんどないしあっても守らない。だから横断歩道もなくて、道路の横断は命がけ。1日に何度も停電。事は思うように進まない。肩肘張っても、主張しても、仕方ないのである。

そのしょうがない、の上にタマンナの結婚もある気がしてしまうのは多分、自由恋愛で結婚するのが最も素敵なことだとわたしが考えているからだろう。でも、彼女は十分に幸せそうである。旦那さんを愛し子供を愛して、ちゃきちゃき仕事をしている。不思議な思いがする。自分で選ぶからこそ許せないことは確かにあるし、その逆もしかりで、結局、愛すると決めて、愛する、それだけのことなのか、とも思う。

まとまらないけど、
おしまい