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勝ち負けが嫌い

会社員をしていると、勝負をして勝たなければならない、という強迫観念に遭遇する。勝てないなら戦う必要なし、最初から勝てないと分かっていて戦って、負けたら恥、と堂々と公言する人もいる。そういう人は中間管理職に多いのだが、彼らはそうやって戦ってきたからその地位についたのだろうが、そこから先にとんとん進めないのは、勝てなかったら恥と武士の時代のように思っているからかもしれない。
確かに、最初からまったく勝ち目のない戦いにむやみに挑むことはない。体力というものは決まっていて、分配することは大切なことだからだ。でも、挑戦のない会社はその時点で負けが決まったようなものである。そして、上司が挑戦しないところをずっと見続けた若者がどうなるか、そんな会社がどうなるか火を見るよりも明らかだ。

私は勝負、勝ち負けというのがたいそう嫌いである。なぜなら、負けるのが嫌いだからである。負けず嫌いという言葉は、負けるのが嫌だから勝つまで頑張る人のことだけれど、私の場合、負けるのが嫌すぎて勝負をしたくないのである。だから、会社という組織の中にいて、負けるだの勝つだのを延々繰り返しているのはとてもしんどい。嫌いなはずの勝ち負けの思想は私の頭の中に巣くっていて、いつもあの人よりもできない、負けてる。あの人よりはできる、勝ってる。などと考え続けてしまう。その考えは自分を責めつづけ、やたら落ち込ませる。自分が無価値のような気がしてしまう。その考えが私の頭を占領すると、私は途端に無気力になる。
負けてもいいけど、挑戦はする。そういう風になればいいのか、それとも競争のないところに行けばいいのか。勝ち負けに頭を占領されていると、自分の純粋にチャレンジしてみたいことがぼやけてくるのだ。

本当は、さっさとその環境を離れて頭をすっきりさせればいいだ。でも、チキンな私は、仕事を長期間休む、もしくはやめる、という決断はなかなか勇気が出ず、決められない。とりあえず、その代わりに、私は怖くてなかなかチャレンジできていなかったスプラトゥーンのレギュラーマッチに勇気を出しておそるおそる参戦した。