結婚の話

夏の終わり頃、春から同居を始めた彼と結婚した。同棲から結婚まで思いの外スピードが速くて、ついていけてない感じもあったが、自分の家族に紹介したり、日々の生活の中で少しずつだが、この人が"オット"なのだなあ、と実感のようなものも湧いてきている。

 
上司への報告はほとんど問題なかった。もともと外国と仕事をしている人達なので、ちょっとばかり特殊な私の結婚にも彼らは最初ちょっと驚いたきり、そのあとは祝福の言葉をくれた。友達も親しい人たちは私の付き合いはじめの頃から知っていたので、結婚には驚いていたが、相手そのものには特に大きな反応を示さなかった。というか、君にはそれが似合う、と皆一様に言ってくれた。いい友達をいっぱい持てたことは、ほんとうにありがたい。一番興味深かったのは、同期への報告だった。一応そういう報告はすることになっているので、メールで簡単に報告したら、反応がマチマチで楽しませてもらった。皆が皆「国際結婚」というところに言及し、あまりにも驚いて手元が狂ったのか「外人」という差別語(少なくとも私はそう感じる)を出してみたり、私が海外の仕事をしてるからか?と邪推されたりした。(そういう人には不快になった、私の夫の前では言わないでね。仕事のフィールドと結婚は無関係ですと返信した。) 近しいはずの同期の中にすらそういう反応を示す人がいるということは、もっと遠くでは有る事無い事話のネタにされてるんだろうな、と思った。本当のことは私と彼だけが知っているので、言わば言えと思うものの、直接その人には言ってないのにまた聞きでペラペラ喋ってる人もいるらしく、面倒だなあ、とも思う。
国際結婚あるあるなのだろうか、生まれてもいない私の子供がハーフだからすごく可愛いに違いないとか、(これは本当によく言われるんだけど、どういう意味なんだろ?)、写真すら見せてないのに相手を背高い金髪青眼のイケメンと想像されたり、勝手に嫉妬の目線を向ける人もなかにはいたりする。そういう勝手な偏見や不躾な目線といちいち戦うつもりもないけど、日本には意識されない差別がまだまだ沢山あるなあ、と感じている。嫌だと思うことに関しては、これからもイヤだとはっきり言っていくことにする。
 
兎にも角にも、私が一番欲しかった、「私だけの家族」を持つことができて、これから山あり谷ありの人生、隣にいる相手と一緒に生きていけることが何より嬉しい。お互いの荷物を持ち合って生きていけることを幸せに思う。生きてて良かった。
 
おしまい